「そういうことだ!」



どーいうことよ!?



あたしが首を捻ってると、伊織はあたしに腕を組まれた体勢のまま、自分のポケットに手を入れる。



そのことで、あたしの体は伊織の方に引きよせられ、ピタッと密着した。




「誕生日おめでとう」




「何回言うの?もういいってば……」




「何度も言いたいんだって……だってな、ずっと好きだったから……」



あんまり言われると、ホント恥ずかしいんだけど。









そこで伊織が黙ってあたしをジッと見つめて、



あたしも上目遣いで伊織を見つめてると、



空いた方の手で顎を軽く持ちあげられて……。



ポーッとしてる間に、軽くチュッとキスをされた。