幼なじみと付き合った場合。

「からかってねーって。彩花が勝手に妄想してるだけだろ?俺は別に」


うー!嫌なヤツ!


「バカ!」


「アイツら帰ったし、もっかいキスしとく?」


伊織があたしの肩に腕を乗せてくる。


「もぉ……いいってば……」


「お願い……キスさせろ」


なんなの、そのお願い!?


お願いとか言いながら、命令系だし。


ホント、コイツってば……。






照れて目を逸らすけど、伊織はお構いなしに顔を寄せてくる。


「彩花……誕生日おめでとう」


いつになく優しく微笑む伊織に、ドッキドキ!


「……ありがと」


「小さい頃からずっと……」


「……え?」


「お前だけが……好きだった」


ドキッ!


「いつも他の女の子と一緒にいたくせに……」