目を逸らすことができなくて、ドキドキしながら見つめていると、



責めるような目で見られてる気がして、なんだか胸が痛くなってきた。



あたしってひどいことしてる?



朝野くんに、ちゃんと断ってないよね……。



え、だけど…



好意を寄せてくれてることはわかったけど、好きとか付き合ってとかは



言われてないよね!?



だったら別に罪悪感感じることなんてないのかな。



なんだかよくわからないけど、ひとりでパニックに陥ってると。







「お前ら帰らないなら、またここでキスするから。なー、彩花。今日は一緒に寝ような」



……はぁ!?



「なに言ってんのよ!!調子に乗らないでよねー!」



思わずバシッと伊織の頭を叩いてしまう。