「やだ…もぉ、やめてよ……」



「な、今週の日曜日…デートしよ」



「へっ?」



突然話題を変えられて、キョトンとしてるあたしの耳元で伊織が囁く。



「彩花の、プレゼント買いに行きたい。あと、前行ってた遊園地……一緒に行こう」



「プレゼント?そんなのいいよ…伊織、お金ないでしょ?」



お小遣い使いまくってるの、知ってるから。



あんまお金持ってないはず……。



「俺がしたいから…高いモンはやれないけど?ちょっとしたヤツだったら」



「ホントに?じゃあ…楽しみにしてるね」



伊織がくれるなら、なんでもいいよ。