幼なじみと付き合った場合。

「お姉さんねぇ……。え、ナンパしたの!?」



「違うっつの」



松本の頭を小突くマネをすると、キャッて言って俺にしがみついてくる。



「おいおい、寄ってくんなよ…」



「ひどーい、そんな言い方しなくっても。これ…取れないんじゃない?」



松本は俺にしがみついたまま、シャツについた汚れを指でツツツとなぞる。



「うぉっ……変な触り方すんなよ……」



なんだかムズムズして体をよじると、松本は俺を見てクスクスと笑う。



「あっ、感じちゃった?伊織くんって、ココが弱いんだぁ?」



「テメェ……」



完全におもしろがってるよな。



松本の腕を持って引き剥がすと、やっと大人しく離れてくれた。



ったく…こんなとこ、彩花に見られでもしたら……。






「……伊織」



……え!?


軽く後ろを振りむくと、そこに彩花がいた。



……俺ってなんで、こんなにタイミングが悪いんだろう。