幼なじみと付き合った場合。

「それじゃあたしの気がすまないから…トイレでハンカチ濡らしてくるね。ちょっと待ってて」



別にいーんだけど?



大学生がすぐ近くにあるトイレに駆けこむと、またすぐにトイレの扉が開いた。




「……!!」



「えっ……なんでいるの!?」



んなもん、コッチのセリフだ!



トイレから出てきたのは、松本だった。








「ダチとカラオケに来てて…」



「そーなんだ!?すごい偶然。あたしは、みんなで越野さんの誕生日のお祝いしてて…あれ、どうしたの?それ……」



松本はなにか言いたげに俺の方を見てくる。



視線は、シャツについたグロスに注目。



「おお、これはな?ダチの連れて来たお姉さんが……」



「……お姉さん?」



松本がキョトンとしてるところへ、大学生がトイレから出てきた。



「お待たせ……あれっ…」



「もー平気なんで…先行っててくれます?」



大学生にそう言うと、俺と松本の顔を見比べながら、なんだか名残惜しそうに歩いていってしまった。