幼なじみと付き合った場合。

「俺、トイレ。先行ってて」


目的の階にエレベーターが到着すると、上月はトイレへ消えた。


俺は大学生と一緒に、部屋へと向かう。


ちょうどいい機会だから、kaiserの練習でもすっかな。


「今日は歌うぞー!」


「カラオケ好きそうね。なに歌うの?」


「とりあえずなんでも。あ、最近はkaiser練習中です」


「ホントに!?リクエストしてもいーかなぁ」


「全然オッケーです」


「やったー!あっ……キャッ!!」


大学生が足をバタつかせてキャピッてたら、ヒールが通路の床を滑った。



咄嗟に腰に腕を回し、グッと自分の方へと引きよせる。



コケずにすんだけど、大学生のグロスが俺のシャツにべっとりとついた。








「やだ……ゴメンね!?どうしよう…」


必死で拭いてくれるけど、ベトベトのグロスが布の上で伸びるだけ。



「あー…別にいーですよ」



洗えば大丈夫だろ?