幼なじみと付き合った場合。

「え、彼女いないって……」


「まーな……学生の頃、それこそ彼女のこと縛りまくってた。

友達と遊びに行きたいって言うのに、無理やり連れて帰ったりさ……」


「なーんだ、島岡さんも俺と同じじゃん!」


「彼女のこと、なんも考えてなかった。

あのときの俺は、自分が安心感を得るためとか、主導権を握りたいとか、そんなことしか考えてなくて。

相手の気持ちなんて、考える余裕なんてなかった……」


「へぇ……」


「彼女は彼女で家のことで悩んでて……。だけど、俺は自分のことしか考えてなかったから……。

そんな悩みにも、気づいてやることができなくて」


島岡さんは新しいタバコには火をつけて、ホゥと小さな白いワッカを口から吐き出した。







「その彼女は……今は?」


「地元にいる。会いたいけど、もう……会えねーんだよ……」


「どういう……意味っすか?」