うおぉ……わっかんねーぞ、くっそー!


「バカヤロー!!」


側にあった小石を掴み、寝そべったまま川に放りこんだ。


――バシャッ!!


川辺にいた鳥が、驚いてパタパタと一気にどこかへ飛んでいく。


……あぁ、こーやってきっと彩花も俺から逃げてくんだよな。


なんで俺はうまく伝えられないんだろーな。


彩花だって、こんな俺より朝野みたく落ち着いた男の方がいいよな……。


グスン。


考えれば考えるほど、弱気になってく。






起き上がり、膝を抱えてうずくまってると、ある人のことが頭に浮かんだ。


そうだ……


こんなとき、相談にのってくれそーな人がいたよな。