「……!?」



あ……目が覚めたみたいだな。



また寝返りをうった彩花が、俺を見て固まってる。



もう一度反対を向き、自分の部屋かどうか確認してるみたいだ。



……おもしろすぎる。



からかってやるか……。



「きっ……」



叫ばれそうになったから、慌てて彩花の口を手で押さえつけた。







「静かにしろよ……」



「なっ……なにしてんの!?あたしのベッドで……って、なんでここに!!」



「昨日の夜、お前から誘ったんだろ?覚えてねーの?」



「あっ……あた、あたっ、あたしから!?」



ブフッ!!



吹きだしそーだ……。



笑いをこらえきれず、俺は彩花に顔を見せないためにギュッと抱きついた。