伊織の髪型は、近くの美容室でカットしてもらってるんだけど、
自分に似合いそーなモデルさんの切り抜きを持っていってるって聞いた。
制服だって着崩してアクセもつけてるけど、誰かのマネじゃなくて、自分で好きな格好をしてるだけ。
それを朝野くんが同じことしても……
なんか違うんじゃないのかなぁ。
「すごく、不満そう」
「だって……そんなことに、なんの意味があるのかなって」
「いい案だと思ったんだけどなー」
朝野くんはフフッと笑うと、アクセをはずしてる。
「俺には似合わないかぁ」
「そうじゃなくて……ほら、kaiserが好きとか。その気持ちは、誰にも負けないよね?」
「そーだね。めちゃくちゃ好きだから、歌詞も全部覚えてるし、メンバーのことにも詳しいよ」
「それって、伊織には絶対に追いつけないことだし、朝野くんの誇れるところだと思うけどなぁ…」
あたしはそういう朝野くんの方が、むしろ惹かれるんだけどなぁ……。
だって伊織とは、音楽の話は全くできないからね。
自分に似合いそーなモデルさんの切り抜きを持っていってるって聞いた。
制服だって着崩してアクセもつけてるけど、誰かのマネじゃなくて、自分で好きな格好をしてるだけ。
それを朝野くんが同じことしても……
なんか違うんじゃないのかなぁ。
「すごく、不満そう」
「だって……そんなことに、なんの意味があるのかなって」
「いい案だと思ったんだけどなー」
朝野くんはフフッと笑うと、アクセをはずしてる。
「俺には似合わないかぁ」
「そうじゃなくて……ほら、kaiserが好きとか。その気持ちは、誰にも負けないよね?」
「そーだね。めちゃくちゃ好きだから、歌詞も全部覚えてるし、メンバーのことにも詳しいよ」
「それって、伊織には絶対に追いつけないことだし、朝野くんの誇れるところだと思うけどなぁ…」
あたしはそういう朝野くんの方が、むしろ惹かれるんだけどなぁ……。
だって伊織とは、音楽の話は全くできないからね。


