「あれ、さっき朝野はしぶといからなって言ったよな?

でもサッパリ?意味わかんねぇ」


「だからさー、うまいことやるんだって。

執着してるよーに見せかけずに、虎視眈々と獲物を狙ってる」


獲物……。


「朝野って、実は肉食系!?」


「知らねーよ!!とにかく、これ以上彩花ちゃんを縛ると、マジでアイツにとられるぞ?」


上月は俺を軽くにらんだあと、デザートのアイスを頬張る。


「だけどさ……見て見ぬフリとか、俺には無理。俺に黙って会ってるとか考えただけで……」


「お前はさー、もっと頭冷やせ?女の交友関係にまで、干渉しすぎ。

彩花ちゃんをもっと信じてやれよ」


「ううっ、できねー……彩花ってさ、元々俺なんて女友達以下だし?心配だぁ……」


「……じゃー、やっぱ付き合うの……無理じゃね?」


「上月……ハッキリ言うなよ」


「お前はさー、好かれてナンボな気がするぞ?その方がカッコいい!!

でな、また合コン開いてくれよな?」


お前の狙いは、ただそれだけだろーが!!