「松本さん、えっ、なんで?今日は一緒にご飯食べるって……」



「もう……いいの。ゴメンね、勝手言って」



松本は、彩花の手を振りきって階段を下りていった。




彩花はなにが起こったのか理解できないといった風にして、茫然としてる。




……俺のせい?



……知~らね。



俺がそっぽ向いてると、彩花にニラまれた。




「ちょっと……伊織、松本さんになに言ったの?」



「気が変わったんじゃねーの?なんで俺のせいにすんだよ」




俺のせいだけどな?



とりあえずここは、知らんぷり。



「さっきまで松本さん、今日は泊まっていこうかなって言ってたぐらいなんだよ?それなのに……」



「知るかよー……」







「また……昨日みたいなことになったら……伊織のせいだから。アンタはなにもわかってない!!」



彩花に乱暴に腕を掴まれ、さすがに俺もイラッときた。



「なんだよ、その言い方。全部俺のせいか?いちいち俺に突っかかってくんなよ!」