――ボロッ……ポロポロ、ポロ。



……いっ!?


弁当を受けとることもせず、俺の前で泣きはじめる加賀。



……待て、なんで泣くんだよっ!?







「……とりあえず、そーいうことだから」



俺はいたたまれなくなって、この場を去ろうとした。



そしたら……。



「あたしの話、少し聞いて欲しいの。お願いっ……」



って小さな声で言ったかと思うと、俺にしがみついてきた。