「お前は?イヤなのか?」



断れないような顔でニラんできて、よく言うよ……。




俺は渋々返事を返す。




「ま~、来るぐらいならいいけど?だけど、お前のボディガードみたいな役割は、正直ダルい……」



最初に言っとかなきゃと思ったんだけど、言ってから後悔した。



松本が、俺を見て泣きそうな顔してるから……。










「あ~、もぉわかったって……ハァ……しっかり彩花にフォローしてくれよ?」



とりあえず、これだけは押さえておこう。



「うん……あたしから話すね。彩花ちゃんには悪いけど、しばらく伊織くんを貸してもらおうかな……」




貸すって言ってもさ、




松本がウチに来ることになったって、俺は彩花だけのモノだから。




そう言ってやりたかったけど、




この場で言ったら島岡さんにボコられそーだから、やめた。