「松本、俺だって彼女いんだけど?」


そう言ったのに、ふたりにスルーされた。


「彼女には、事情話しとくし。それに、最近は俺がアイツんちいることのが多いから……」


おー……そっか。


彼女いるのか。


だよな、めちゃくちゃカッコいーし。


こんな人に、彼女がいないわけないか。


ふたりの会話に入ることもできず、俺はただ目の前にあるジュースをすすっていた。







「やっぱり、島岡さんの部屋には行きづらいな……」


「そーだよな……てことは、やっぱりお前の出番だ」


島岡さんに、ポンと頭をたたかれる。


は……、俺っ!?