なんの反応もない。



……いねーんじゃん。



帰ろうかと思ったとき、扉の向こうから人の声が聞こえた気がした。



もっかいチャイムを鳴らすと、インターホンから男の声が聞こえてくる。



「はい」



ドキッ……。



低くて暗い感じの声が聞こえてくる。



コイツか?



例の、母親の彼氏って……。













ドキドキしてると、インターホンの向こうからガラスが割れるような音が聞こえた。



……!?



その音にハッとした俺は、思わずとんでもないことを口にしていた……。