伊織は少しムッとした顔をすると、
「そんな怒んなよ……」
って言って、床に座った。
あれ……それでも帰らないんだ?
あたしもそれ以上なにも言わずに、机の前に行ってカバンを開けて、明日の準備を始めた。
そのうち伊織は、本棚から音楽雑誌を取って、床に寝そべって読み始める。
あたしはといえば、そのまま勉強を始めた。
……なんなの?
これって、いつものあたしたち。
……いつも通りじゃない。
そうだよね、あたしたちってこんな感じ。
ケンカしても、アッサリ……っていうか、そのままなにもなかったように終わったり。
ケンカしたあとにこうやって伊織が部屋にいても、それが自然っていうか……。
「そんな怒んなよ……」
って言って、床に座った。
あれ……それでも帰らないんだ?
あたしもそれ以上なにも言わずに、机の前に行ってカバンを開けて、明日の準備を始めた。
そのうち伊織は、本棚から音楽雑誌を取って、床に寝そべって読み始める。
あたしはといえば、そのまま勉強を始めた。
……なんなの?
これって、いつものあたしたち。
……いつも通りじゃない。
そうだよね、あたしたちってこんな感じ。
ケンカしても、アッサリ……っていうか、そのままなにもなかったように終わったり。
ケンカしたあとにこうやって伊織が部屋にいても、それが自然っていうか……。


