幼なじみと付き合った場合。

伊織が部屋に戻ってきた。



「宿題あるし……今から、勉強しよーかな…」



照れくささからそんなことを言うと、伊織は、



「わかった……じゃー、俺……帰るな」



って言って、頷いた。









……えっ、そーなの?



ホントにそんなにあっさり引きさがると思わなかった。



あたしが戸惑ってるのを、伊織は見逃さない。



「なんだよ…そんな残念そーな顔されたら、帰るわけにいかないよな。

なに、なんのお勉強したいわけ?」


ひっ……!


強烈に甘い伊織の笑みを見てたら、照れからつい暴言を吐いてしまう。


「伊織……頭おかしいんじゃない!?すぐそーいうことに結びつけて、レベル低すぎ!!」


女の子らしい子なら、ここで甘えるのかな。


ダメ……絶対に、あたしにはできない……。