「顔、すぐ赤くなるよな…」



伊織は楽しそうにあたしの首すじを指でなぞる。



「んっ……くすぐったい……」



あたしが肩をすくめて避けようとすると、ますます伊織を煽ったみたいで……。



「どの辺から気持ちよくなるか、チェックしてやろーか」



……へぇっ!?










「あ……やっ……ちょっ……んんっ……」



伊織はあたしの首筋から鎖骨にかけて、そっと指の腹を滑らせた。



くっ……くすぐったいっ……し、なんか…変な気分。



「やめて……」



「この俺が、やめるわけねーじゃん」



うっ……わぁ。



伊織があたしの体を押して、強引に部屋の中へ入ってきた。