幼なじみと付き合った場合。

「朝野くんには……ちゃんと断ったよ。あたし、伊織と付き合ってるし……」



「だったらなんで弁当なんか……」



「だからさっきも言ったけど、伊織に見られて誤解されたくなかったし……。

お昼休みぐらいしか、ゆっくり話す時間ないもん。

放課後に待ち合わせるより……よくない?」


彩花は俺を押すように歩きだし、俺も合わせて移動する。


ふたりで屋上を出て、人気のない廊下を歩く。





そうだよな……


放課後に待ち合わせたら、それってデートみたいなもんだ。


そんなのは、絶対に嫌だ……。


しばらく歩き、教室に戻る手前で彩花は立ちどまった。


そして、俺をジッと見上げてくる。