「どこがだ?」



どこって、彩花より俺のが絶対繊細だ……それは、断言できる。



俺は、ナイーブなんだよ!!



って、ここでおじさんに宣言してもしょうがないしな……。




「じゃー、帰る…」



俺が帰ろうとすると、おじさんの口からとんでもない言葉が飛びだした。




「そーいや、今日…彩花の彼氏が遊びに来てたらしーぞ。

あいつ、彼氏いないとかいいながら、実はいたんだな。ハハ、とんだ物好きもいたもんだ」









…彼氏!?



彩花の彼氏は俺だから!!っておじさんに言いたいのをグッとこらえる。




「彼氏って……」



「真面目そうで爽やかな子だったって、母さんがいってたな。

大人しそうだから、完全に彩花の尻に敷かれそうだとも言ってたけどな。ハハハ!!」



おじさんは楽しそうに笑ってるけど、俺は内心気が気じゃなかった。