幼なじみと付き合った場合。

「なに……って。そんなの、決まってるだろ?」



伊織は甘い笑みを見せると、あたしとの距離をどんどん縮めてきた。



「かっ……顔、近いよ!?」



「近くしてんだよ…。もー、全然彩花が足んねぇんだけど……」



「た……足りないって……そんなこと言われても…」



あたしはさっきのキスで、結構お腹いっぱいっていうか……。



あれ以上、なにがあるの?って感じなんだけど。






「早くご飯食べに行こうよ……お父さん、また呼びにくるよ?」



「酔っぱらってるから、ヘーキだろ」



伊織はあたしの片手をギュッと握ってくる。