「どーいう意味?」


「うわー!もう、突っ込んで聞いてこないで!?そう、思っただけなの。深い意味はないの!」


伊織から顔を背けて、熱く火照った自分の顔を、パタパタと手で顔を扇ぐ。


「えー、めちゃめちゃ気になるって。

なんだよ、もっと長いのがよかった?」


伊織はあたしの横にゴロンと横になって、不敵な笑みを見せる。






「なっ……なっ……なわけないしっ!!」


あーっ、もぉ、あたし……動揺しすぎだからっ!


伊織に背を向けるように、反対を向いて転がったんだけど……


それは、逆効果だったみたいで。


無防備になった背中側から、ギューッと伊織に抱きしめられた。