幼なじみと付き合った場合。

「どうって……それは俺が聞きたい。どうするもなにも、お前次第だし……」



「あたし……困る。伊織に好きって言われても……困るよ」



――ズキッ。



やっぱり……結局は、そういうことなんだよな。



俺なんて、眼中にない。



恋愛対象から、完全に外れてるってことか。









「だけど……あたし、伊織と話さなくなるとか……想像できなくて……」



「話さなくなるって……なんの話だよ」



彩花の言ってる意味がわかんねー。



ジッと彩花を見てると、俺からいったん目を逸らして自分の手で涙を拭ったあと、もう一度俺を見てきた。