幼なじみと付き合った場合。

「そーなの? もしお腹空いてたら、向こうの部屋からお菓子持ってこようか」



「いや……腹ん中が変な感じだから、なんも食べたくねーな」



「そっか……。じゃあ、伊織の好きなオレンジジュース、近くのお店で買ってこようか?」



「いらねーよ……」



っていうかさ、このまま俺の側にいてくれるだけで十分だから。



「そーなの? 病人なんだから、こんなときぐらい、甘えていーよ」



「……マジで、甘えていい?」



「うん、もちろ……キャーッ、ちょっ……ちょっと!?いいっ……伊織っ」








俺は、無防備だった彩花にギュッと抱きついた。



突然のことで、彩花はパニックになってる。