幼なじみと付き合った場合。

「あたしはホントに、彼氏がっ……」



「そんなさ~、物欲しそーな顔すんなって。

男いません!!って、宣言してるよーなもんだから。俺、幼なじみとして…すげぇ悲しくなってくる」



伊織はそんなことを言って、あたしの発言を邪魔してくる。



しかも、完全にあたしがウソついてるみたくなってるし!



「ハッハッハ!そうだなー、伊織は昔っからやたら女にモテるからな。

彩花に足りないモノはなんだ?伊織に教えてもらえ?」



お父さんはガハガハ笑いながら、車を出発させた。







「伊織になに教えてもらえっていうのよー……」



ボソッと呟いたのに、伊織はしっかり聞いてたみたいで。