「さぁ……」



ここでモテるとか、言いたくねーな。



彩花にバラされてもイヤだしな……。



「昔っから伊織は彩花に興味なさそうだな……ま、それもそーか。

あんな跳ねっ返り、冗談じゃねーか!ハハハ!!」



いや~、俺は大歓迎なんだけど。



彩花の方がね……俺に全然なびいてくれないんスよ?








思わず心の声を口に出しそうになったけど、やめた。



彩花のおじさんは、俺のこと完全にコドモ扱いしてっからな……。



そんなこと言おうもんなら、「お前にはやら~ん!!」とか、言い出しかねないし。



昔から性格をよく知ってるだけに、その辺はよく理解してるつもり……。