って、それより先に、アイツの心を手に入れなきゃ……なんだけどさ。




ちょっとは俺のこと、意識したかな……。




さっきなんか、めちゃくちゃ息が上がっててさ……もぉ、笑いそーになったって!!



アレは絶対、息止めてたよなっ。









「ククク……」



「伊織……なにがおかしい?」



おじさんが運転席からミラー越しに俺を見てくる。




「えー、別にぃ」



「別にってことはないだろ?そうそう……前から気になってたんだけどな……」