「俺さ……昔っからずっとお前の側にいたから……それが当たり前だと思ってた」


「……うん」


それはあたしもだよ?


家を出れば伊織に遭遇して、会いたくなくても必ず一日に一度は会う。


気づけばあたしの部屋に入ってきてて、ダラダラと喋っては帰ってく。


そんな日常が……永遠に、続くと思ってた。


「たけど……そーいう関係を、もう卒業したいっていうか……」


やっぱり……?


朝野くんと付き合うなら、あたしから離れる……ってことなのかな。


そうだよね、彼氏がいるのに今まで通りの関係じゃ、おかしいよね。