「俺もホント言うと、コーヒー苦手なんだよね~。けど、みんな頼んでるしちょっと大人なフリした…」



朝野くんがカミングアウトすると、伊織が朝野くんを小突いた。



「彩花の前でカッコつけんなよなー」



「へへっ、みんな大人っぽいしさ、ここでジュースとかって言ったら、俺ばっか浮きそうって思って」



「最初から浮いてるから、気にすんな」



伊織がサラッと朝野くんに毒を吐く。



おーいっ!!



「伊織、言い過ぎ!朝野くんに謝ってよ」



「なんでだよ…ホントのことじゃん。だいたいさー、なんでコイツと付き合おうとしてんの?俺には全然わかんねーよ」



伊織は不機嫌MAXで机に突っ伏す。



だったら、あたしこそ言いたい!



伊織がなんでそこまで介入してくるのか……。