2階の女子トイレ……っと。



トイレに駆けこみそうになって、足を止めた。




女子トイレだよな!?



まさか俺が入るわけにはいかねー……。




とりあえず少し移動して、怪しいヤツがいないかどうか見張るために、見通しのいいエスカレーター付近から松本に電話をかけた。




「……おい、着いたぞ?」



「いっ……伊織くん、ホントに来てくれたの!?」



「お前が来いっつったんだろ?」



「ホントに来てくれるなんて思わなかった………ねぇ、今…どこなの?」



「2階、上りエスカレーターの近くにいる……」