あたしはまた、探し物もないのに机の中をゴソゴソ…。


…お願いだから、早くどっか行ってよ。


どっか別のとこでやって下さい。


あたしは何度も、頭の中でそう繰り返した。






しばらくして、舞川さんが教室の中に戻ってきたみたいで、他の友達との会話が聞こえてきた。


「舞川っち、もしかして赤松くんと付き合ってる!?」


テンション高く、ハスキーな声の子が舞川さんに伊織とのことを聞いてる。


「えー…どうしようかなぁ。聞きたい~?」


舞川さんは、もったいぶった答え方をしてる。