幼なじみと付き合った場合。

「上月のイジワル」



俺が悔しそうな顔してると、上月がハハッと笑った。



「伊織イジメると楽し~。安心しろって、俺が止めといた」



「ま、マジ?」



「朝野に、やっぱ最初は女子の好きそうなオシャレなカフェでケーキでも食わせとけっつっといた」



「お~、さすが上月。いつもそうやって、女に餌付けしてんだ?」



「餌付けってなんだよ……あ~、腹が痛ぇ……マジで薬もらってくるわ」



上月は俺の肩をポンと叩いて、そのまま保健室に入っていった。










……そういや、松本が中にいたっけ。



まあ別に、いるからどうってことはないんだけど。