幼なじみと付き合った場合。

「土曜は……ムリだな。予定がある」



「じゃあ、今日」



「だから、ムリだって」



シラーッとしてると、松本は手の甲で、溢れそうになった涙を拭ってる。



「……わかった。じゃあ、また今度でいいや」



「おー、そうしてくれ」



俺は松本を残して、保健室を出た。



……ったく、なんなんだよ。



泣きマネなんかしやがって。



俺が……悪いことしたみてーじゃん。



松本の泣きそうな顔を思いだしながら、廊下を歩いてると、正面から上月が歩いてきた。