今朝、松本に彩花に俺の気持ちを勝手に話すなって忠告しに言ったんだけど、逆にこれからのことを提案された。



それは……とりあえず俺の周りにいる女を排除して、



彩花には、松本とのことを妬かせることで、気を惹く……っていうモノなんだけど。



さっきの、『お前には関係ないから』っていう一言ぐらいで、彩花が俺のこと気にかけたりするのか、俺にはさっぱりわからない。



今までだって、俺がどんなに他の女と仲良くしたって、困ってるようには見えても、妬いてる風じゃなかったしな……。



「そんな心配そうな顔しないでよー。伊織くんって、見かけほど男らしくないよね」



「うっせぇ。彩花に対しては、気が弱いんだって……他のことなら全然ヘーキなんだけどな」



「ふーん……」



松本は小首を傾げて俺を見てる。