幼なじみと付き合った場合。

「モゴモゴ……」



松本はギュッと目を閉じて、苦しそうな顔をしてる。




……しまった、口塞ぎ過ぎた……。



俺は慌てて松本の口から手を離すと、ジッと松本の目を見つめる。









「はぁっ……苦しかった!伊織くん、必死すぎる~」



松本は俺に対して怒る様子もなく、クスクスと楽しそうに笑ってる。



「勝手なこと言うのやめろよな…」



「隠さなくっていいよ。あたし、そーいうの鋭いの。感がいいっていうか、よくわかっちゃう人だから」



松本は周りを見回しながら、少しずつ小声になっていく。