幼なじみと付き合った場合。

少しの罪悪感に、あたしは伊織のコートの中に顔を隠した。



…別に、罪悪感を感じる必要なんてないんだけどね。



だけど、なんとなく…



責められてるような気がしてしまう。











「朝野も、頑張ってるよ。彩花ちゃんのこと忘れようって」



「さっさと記憶から消せって言っとけって。彩花は俺のモンだから」



少し怒ったような伊織の声が聞こえてくる。



「人の気持ちは、そんなうまく切り替えられないって、お前が一番知ってんだろ?

だけど、こーやって前向きに合コン参加してるし。そのうち、お前が羨むような金髪美女と…」



「金髪美女っ!?」



そこでなぜか、伊織の声のトーンが一段と高くなる。