「今日までどんだけ我慢してきたか、知ってんのか!?」



「はぁ!?知るわけないしっ!!ヤダ、もぅ…離れてよっ」



なんか、クリスマスだから…ヤりますモードが、どうにも受けいれられない。



彼女だったら、普通はドキドキするものなの!?



せっかくのクリスマスのデートなのに、



そういうことばっか考えてる伊織が、なんだか嫌。









「離すかよー…」


伊織は、なんだかふてくされてる。



離すかよーって言いながら、あたしのコートの裾を、ちょっとだけ握ってる。