「お前らうるせぇ…口より手ぇ動かせよ」



上月くんが伊織のピンピン伸びた髪を束にして掴み、伊織を移動させようとしてる。




「おいっ、上月!!なんだよ、その扱い!!痛ぇっ」




「片づけてさっさと帰ろうぜ~」




「あっ……あたしは、部外者なんで……」




逃げようとしたら、上月くんに伊織にしたみたいにされそうになった。










「わっ、なんであたしまで!?髪ひっぱるとか……やめてよぉ」




上月くん……このひと、ホントに恐ろし過ぎる……。




「彩花ちゃんは、ウチのクラスの営業妨害料として、手伝えって」




「営業妨害……?」





あたしが首を傾げていると、上月くんが伊織と肩を組む。