黙りこんだあたしを見て、伊織が失笑した。




「ブッ……もしかして、俺ってすげぇ信用ねーヤツ?」




「う……うーん」




「何度好きだ……って、言っても……全然足りない」




伊織があたしの耳の横の髪に指をそっと這わせる。




梳くように撫でられ、全身がゾクっとした。













「ココも……」



「ひゃぁっ」



伊織に首筋を触られて、思わずヘンな声が出ちゃう。



「ココも……ココも、全部……彩花の全部が好きだ」



おでこや目、鼻、頬……最後に唇を、そっと撫でられる。