~彩花side~




伊織の家を出て、自分の家に走って帰った。




途中でお母さんに話しかけられたけど、一目散に自分の部屋に行き、ベッドに突っ伏す。















悲しくて、悔しくて、虚しくて……




それ以上に伊織を愛おしく思ってる自分に嫌気がさす。




あんな風に言われてムカついたのに、やっぱり伊織のことが気になってる自分に腹がたつ。




伊織がチャラいのなんて、ずっと知ってた。



今日のポッキーゲームだって誰とだってできるし、




さっきのキスだって……。




伊織のいう好きな子と、あたしは同じ天秤にかかってるの?