幼なじみと付き合った場合。

「伊織が……伊織が、あたしを助けてくれたんだ……」




外で雷が鳴っているけど、そんなこと気にもしてないような感じで、必死に俺に問いけけてくる。




「お前さ……マジで全然覚えてねーの?」




「うん……パニックになってて、そのまま気絶しちゃったから……」




「……あっそ」




「だけどどうして……正直に言ってくれなかったの?」




……このまま正直に言ってもいいけど、




それじゃ、面白くねぇんだよ……。










それに、彩花にだって……




ちゃんと、色々反省して欲しいから。




このことを機に、




しばらくふたりで、腹の探り合いをしてもらおうか。