そして、あたしの思い出には、



いつも伊織がくっついていて……。



なにかを思いだすたびに、



絶対に、伊織のネタがわいてくるの。



それって、どうなの?って思いながら、あたしは体育館の角に腰をおろした。









ここならギャラリーもそれなりにいるし、



ひとりで見てても大丈夫そう。



このまま…



今日はボーッとしてたいな…。








数時間が経過した頃、



メールの合図があって、慌ててポケットに手をやる。



見ればそれは、



朝野くんからだった。



【どこにいる?探してる】



っていう内容で。



そういえば、もう帰っていい時間だ。



朝野くん…



もしかして、ずっとあたしを探しててくれたのかな……。