あっ……。



5組のホスト軍団だ!!!




派手な金髪やメッシュ、しかも黒いスーツの集団だから見てすぐにわかった。




ってことは……



伊織も!?



あたしはその場で入口に背を向け、背中を丸めて小さくなった。




こんなことしたって、気付かれたら一発でバレちゃうんだけど……。













どうやらホスト軍団は、あたしのふたつ後ろの席に座ったみたいだった。




ちょうどあたしの横に段ボールの衝立があって、その位置からあたしのことは見えないはず……。




「あ~、ダリぃ」




……さっそく、あたしのよく知る人物の声が聞こえてきた。




やっぱり、あの中に伊織もいたんだ……。