「アイスティーでいい?」




今度はタメ口。




あたしは別に飲み物のこだわりなんてないし、この際なんでもOK。




それに、今はもう間がもてば、どうでもいい……。




さっき松本さんにしてたみたいに、伊織はストローをグラスに差すと、それを手に持った。




「いっ……いい……あたし、自分で飲む……」




相変わらず伊織の方を見ることはできないまま、あたしは両手でグラスを受けとろうとする。




だけどそれを、伊織は許してくれなくて……。











あたしの手首を軽く掴むと、




「これも仕事なんで。みんなにしてるサービスだから」



なんて言って、あたしの言い分を聞きいれてくれない。



しっ、仕事って!!



それに、人に飲ませてもらうって…飲みにくそう……。