ヤバい……気まずいっ!!



しかもこんなに狭い暗がりでふたりっきりとか……



幼なじみ歴は長いけど、そういう状況で一緒だった経験がほとんどない。



だから余計に居心地が悪い。



……いきなり外に出ていったら、感じ悪い?



お願いだから、誰かココに入ってきて……!



って思っていたら……。












「誰もいなくなったんで……俺が相手していーですか?」




ドキッ。




……敬語、なんだ?



なんだか余所余所しい感じがしつつも、あたしも伊織と少し話してみたい……。



あたしは伊織の目を見ず、視線を下に落としたまま小さく頷いた。