「キャーッ、あっつ~い!!」




……え。



松本さんが急に動いたせいで、伊織が運んだカップから紅茶がこぼれ、松本さんの腕や膝にかかった。




「大丈夫か!?おーい、誰かタオル持ってきて」




「あたし、火傷したかも…冷やすからついてきて?」




なにを思ったのか、松本さんはあたしの隣にいた男の子と、ヘルプにつくって言っていた男の子のふたりを引き連れ、



カーテンをくぐって外に出ていってしまった。













残されたあたしと伊織は、しばらく放心状態。




っていうか、なんか……もしかして、松本さんに仕組まれた!?



あたしは伊織と目を合わせることもできず、俯き足元をジッと見たまま固まっていた。