「え~、ヤダヤダヤダ。あたしホットのミルクティがいいの~」



松本さん、キャラ崩壊!?



どうした?って思うんだけど、なんだか伊織に甘えた声を出しまくってる。




そしたら伊織が苦笑いしてる。




「ったくお前はワガママだな~!!おい、誰かコイツにホットのミルクティー持って来てやれよ!」



「やったぁ、伊織くん大好き」



…松本さんって、すごい。



あたしは完全に、傍観者となっていた……。








しばらくしてホットのミルクティーが運ばれてきて、伊織はその中にお砂糖を入れて、




小さなティースプーンで、クルクルと円を描くようにミルクティーをかき混ぜる。




そして、それが終わるとカップを持って松本さんの口もとへそれを運ぶ。




えっ、ホントに飲ませちゃう!?



松本さんは伊織を横目に見ながら、唇を薄く開いた。




その瞬間…。



――ガチャッ!!