幼なじみと付き合った場合。

見れば、朝野が上から海に向かってロープを垂れ下げているところだった。



……ってことは。



焦った俺は、ジャージの上を脱いでそのまま海に飛びこんだ。




考えるより先に行動していて、溺れている彩花をうしろから抱きかかえる。




彩花は水を飲んだのか、目を閉じたままグッタリしていて……間一髪、もう少しで溺れ死ぬところだったかも。











彩花を抱えたまま、岸に上がりそこに彩花を横たわらせた。



「彩花っ!彩花っ!!」



体を揺するけど、真っ青な唇のままビクともしない。



ヤバい……相当水飲んでるよな。



今朝だって、青い顔してたし……



元々体調がよくないせいもあって、こんなに簡単に溺れてしまったのかもしれない。